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側弯症で立ちっぱなしがつらい方へ|壁で1分・小さなひざ曲げ

「台所に立っていると、だんだん背中や腰が重くなる」

「洗い物の途中で、一度座って休みたくなる」

「同じ場所に立ち続けていると、身体が固まったように感じる」

このようなことはありませんか?

側弯症がある方は、どうしても背骨のカーブそのものが気になりやすいものです。

しかし、立っているときの背中や腰のつらさは、背骨の形だけで決まるわけではありません。立っている時間、膝や股関節の使い方、疲労、その日の活動量などが重なって、負担を感じやすくなることがあります。

この記事では、立ちっぱなしと身体の負担との関係、壁を支えにして行う1分・小さなひざ曲げセルフケア、注意点について分かりやすく解説します。

このようなお悩みはありませんか?

歩いているときより、「同じ場所に立っている方がつらい」という方もいます。

次のような場面に心当たりはありませんか?

・台所に立っていると腰や背中が重くなる

・洗い物の途中で椅子に座りたくなる

・立ち仕事の後は腰まわりがこわばる

・スーパーのレジ待ちなど、その場で立つのがつらい

・同じ姿勢の後は最初の一歩が出にくい

・立っていると無意識に膝を伸ばしたままになっている

側弯症があるからといって、必ずこのような状態になるわけではありません。

どのくらい立っているとつらくなるのか、立っている間に身体を動かしているかなど、実際の生活場面を見ることも大切です。

立ちっぱなしで背中や腰がつらくなりやすい理由

立っているときのつらさには、一つの原因だけが関係しているとは限りません。

同じ姿勢が長く続く

台所仕事や立ち仕事では、歩いているときほど膝や股関節を大きく動かしません。

同じ場所に立ったまま作業を続けることで、「動いているようで身体はあまり動いていない」という状態になることがあります。

膝や股関節をほとんど動かさない

立っている間、膝を伸ばした状態のまま過ごす時間が長い方もいます。

だからといって、膝を伸ばして立つこと自体が悪いわけではありません。

ただ、同じ姿勢を長時間続けるより、ときどき膝や股関節を小さく動かした方が楽に感じる方もいます。

家事では身体の前側で作業することが多い

洗い物や調理では、手を身体の前へ出して作業する時間が続きます。

台所の高さや作業内容によっては、少し前かがみになったり、同じ姿勢を保つ時間が長くなったりします。

背中や腰だけではなく、膝や股関節も含めて立ち方を見ることが大切です。

その日の疲れも関係する

睡眠不足や長時間の家事、外出後など、身体が疲れている日は、いつもより短い時間でも背中や腰が重く感じることがあります。

側弯症という一つの要素だけではなく、こうした複数の条件を合わせて考えてみましょう。

立ちっぱなしと膝・股関節の動きの関係

立っているとき、身体は背骨だけで支えられているわけではありません。

骨盤、股関節、膝、足首、足裏なども使いながら姿勢を保っています。

一方、台所や立ち仕事では、

同じ場所に立ち続ける

↓

膝や股関節を動かす機会が少なくなる

↓

身体全体が同じ姿勢のままになりやすい

↓

背中や腰の重さを感じる方もいる

ということがあります。

今回のセルフケアでは、背骨を伸ばしたり、側弯症のカーブを変えたりすることは目的にしていません。

また、スクワットのように筋肉を鍛えることも目的ではありません。

立ちっぱなしで固まりやすい身体を、膝と股関節から小さく動かすことが目的です。

前回のように左右へ体重を移すのではなく、左右はほぼ同じ位置のまま、両膝を小さく曲げて戻します。

立ちっぱなしの合間に1分|壁を使った小さなひざ曲げ

今回紹介するのは、壁に両手を軽くつき、両膝を少しだけ曲げて元へ戻すセルフケアです。

深くしゃがむ必要はありません。

「運動する」というより、立ち続けていた身体を一度小さく動かすつもりで行いましょう。

① 壁に両手を軽くつく

壁の前に立ち、両手を肩幅程度に開いて軽く壁へつきます。

足は肩幅程度に開き、無理のない位置に置きます。

壁へ身体を強く預けるのではなく、ふらつかないための支えとして使ってください。

② 両ひざを少しだけ曲げる

かかとを床につけたまま、両膝をほんの少し曲げます。

深く腰を落とす必要はありません。

背中を反らしたり、無理に胸を張ったりせず、身体全体が少し下がる程度で十分です。

③ ゆっくり元へ戻す

膝をゆっくり伸ばし、開始姿勢へ戻ります。

勢いよく伸び上がらないようにしてください。

戻したときも、膝を強く後ろへ押し込む必要はありません。

④ 5回程度ゆっくり繰り返す

「少し曲げる → ゆっくり戻す」を5回程度繰り返します。

1回の動作に2~3秒程度かけるくらいでも構いません。

台所仕事や立ち仕事の途中など、同じ姿勢が長く続いたと感じたときに1セットから試してください。

5回でつらければ2~3回でも十分です。

セルフケアを行うときのポイント

・深くしゃがまない

・腰を反らさない

・膝を勢いよく曲げ伸ばししない

・膝、腰、背中に痛みが出たら中止する

・壁を使い、安全を優先する

 

「たくさん曲げた方が効果が高い」というセルフケアではありません。

 

身体を大きく動かすことより、立ちっぱなしの姿勢から一度小さく動くことを目的にしてください。

 

膝に不安がある方は、ほんの少し曲げるだけでも構いません。

 

頑張りすぎないことが大切です。

このような場合はセルフケアを控えてください

次のような場合は、小さなひざ曲げを無理に行わないでください。

 

・急に強い背中や腰の痛みが出た

・膝に強い痛みや腫れがある

・脚に強い痛みやしびれがある

・脚へ力が入りにくい

・急に歩きにくくなった

・めまいやふらつきが強い

・転倒や事故の直後である

・発熱や強い体調不良がある

 

特に、急に脚へ力が入りにくくなった、歩くことが難しくなった、排尿や排便に異常が出た場合は、セルフケアより医療機関への相談を優先してください。

 

側弯症がある方でも、新しく出てきた強い症状を「側弯症のせい」と自己判断しないことが大切です。

このような場合はセルフケアだけでは対応しにくいことがあります

小さなひざ曲げは、立ちっぱなしの姿勢を一度変えるためのセルフケアです。

 

しかし、

 

・数分立つだけでも強い腰痛や背中の痛みが出る

・立っていられる時間が以前より短くなっている

・家事の途中で何度も座らなければならない

・立つだけで脚にしびれや痛みが出る

・歩ける距離まで短くなってきた

・夜間も強い痛みが続く

・症状が徐々に強くなっている

 

といった場合は、セルフケアだけでは対応しにくい背景があることもあります。

 

大人の側弯症では、背骨のカーブだけでなく、関節や筋肉の状態、加齢に伴う変化などが関係する場合があります。

 

痛みやしびれが長く続く場合や、以前と状態が変わってきた場合は、医療機関で確認してもらうことも大切です。

当院で大切にしていること

アクティベーター(矯正器具)でゆがみ矯正

広島市佐伯区五日市のカイロプラクティックレギュレーターでは、側弯症の方から「立っているとつらい」とご相談を受けたときに、背骨の形だけを見て判断することはありません。

 

台所では何分くらい立つとつらくなるのか、歩いているときとの違いはあるのか、立っている間に膝や股関節をどのように使っているのかなど、実際に困っている場面を伺います。

 

そのうえで、姿勢、骨格、筋肉、関節、骨盤、股関節、膝、立ち上がりや歩行など、身体全体の状態と動きを確認します。

 

施術では、一人ひとりの状態に合わせ、必要に応じてアクティベーターを使用した身体への負担に配慮した方法を取り入れています。

 

また、「左右を揃える」「背骨をまっすぐにする」という考え方だけではなく、その方が普段の生活でどのように身体を使っているかを見ながら、セルフケアや休憩の取り方もお伝えしています。

 

院長の吉田は16年間の臨床経験と福祉・介護現場での経験を生かし、年齢や側弯症という名前だけで身体の悩みを判断しないことを大切にしています。

 

※当院では側弯症の診断やコブ角の評価、背骨の形を変える治療は行っていません。必要な場合は医療機関での確認を優先していただきます。

まとめ

側弯症がある方の立ちっぱなしでのつらさは、背骨のカーブだけで決まるものではありません。

 

立っている時間、膝や股関節を動かす機会、姿勢、疲労など、複数の要因が重なっている場合があります。

 

今回紹介した小さなひざ曲げは、側弯症を治したり、背骨をまっすぐにしたりする運動ではありません。

 

壁を支えにして、立ちっぱなしで同じ姿勢が続いた身体を小さく動かすためのセルフケアです。

 

痛みのない範囲で2~5回程度から試し、強い痛みやしびれ、力の入りにくさなどがある場合は医療機関へ相談してください。

 

立ちっぱなしでのつらさが続いている方へ

 

セルフケアを試しても、台所や立ち仕事で腰・背中のつらさが続く方は、一人で抱え込まずご相談ください。

 

カイロプラクティックレギュレーターでは、背骨の形だけでなく、立っている時間、姿勢、骨盤・股関節・膝の動き、普段の生活背景まで確認し、一人ひとりの状態に合わせた対応を大切にしています。

よくあるご質問

側弯症があると立ちっぱなしで腰が痛くなりますか?

側弯症がある方すべてに腰痛が出るわけではありません。背骨の形だけでなく、立っている時間、姿勢、股関節や膝の動き、疲労など複数の要因が関係していることがあります。

台所に立っているとつらいのは姿勢が悪いからですか?

姿勢だけで決まるものではありません。作業台の高さ、立っている時間、膝や股関節を動かしているか、その日の疲れなども関係します。「正しい姿勢」を保ち続けることだけにこだわる必要はありません。

ひざ曲げは深く行った方がよいですか?

深く曲げる必要はありません。今回のセルフケアは筋力トレーニングではなく、立ちっぱなしで同じ姿勢が続いた身体を小さく動かすことが目的です。数センチ身体が下がる程度から試してください。

著者情報

監修・執筆:吉田 賢史

カイロプラクター/社会福祉士/精神保健福祉士/介護福祉士/介護支援専門員

カイロプラクティック レギュレーター院長

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