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側弯症で手術を勧められた方へ|決める前に確認しておきたいこと

「側弯症の手術を勧められたけれど、本当に受けた方がよいのだろうか」

「大きな手術と聞いて、なかなか決心できない」

「もう少し様子を見ても大丈夫なのか知りたい」

「手術以外にできることが残っていないのか確認したい」

医療機関で手術の話が出ると、それまで「腰が痛い」「身体が傾いてきた」と感じていた方でも、急に選択の重さが変わったように感じることがあります。

成人の側弯症では、背骨の曲がりだけを見て手術を決めるわけではありません。痛みやしびれ、身体全体のバランス、歩行や日常生活への影響、これまで行ってきた治療、年齢や全身状態などを含めて検討されます。

そして、整体院が「手術を受けるべき」「受けなくても大丈夫」と判断することはできません。

この記事では、側弯症で手術を勧められたときに、何を確認し、どのように自分の状況を整理すればよいのかを中心にお伝えします。

「手術を勧められた=すぐ手術」とは限りません

成人側弯症では、すべての方に手術が必要になるわけではありません。

一方で、強い腰痛や脚の痛み・しびれが続いている、立つことや歩くことが難しくなっている、日常生活への支障が大きくなっている、神経への圧迫が問題になっているなどの場合には、手術が検討されることがあります。

ここで大切なのは、「手術と言われた」という事実だけで考えるのではなく、自分の場合は何を目的に手術が提案されたのかを確認することです。

神経への圧迫を減らすためなのか、身体全体のバランスへの対応なのか、進行している背骨の状態を考えての提案なのか。

手術を勧める背景は一人ひとり異なります。

また、状態によっては早めの対応が必要になる場合もあります。「どのくらい考える時間があるのか」についても、担当医へ確認しておきましょう。

成人側弯症は「コブ角」だけで手術を決めるわけではありません

側弯症では、レントゲン画像から背骨の曲がりを「コブ角」という角度で表します。

そのため、「何度になったら手術なのですか」と気になる方もいると思います。

しかし成人の場合、背骨の角度だけで治療方針が決まるわけではありません。

腰や脚の症状がどの程度あるのか、神経への圧迫があるのか、立ったときの身体全体のバランスはどうか、歩行や家事、外出などにどのくらい支障があるのか、これまでの治療で十分な変化が得られているのかなども判断材料になります。

年齢や骨の状態、持病なども手術を考える際には関係します。

だからこそ、

「角度が大きいから必ず手術」

「まだ歩けるから手術は必要ない」

と自分だけで判断するのではなく、なぜ自分に手術が提案されたのかを具体的に聞くことが大切です。

手術を決める前に主治医へ確認しておきたいこと

診察室では緊張してしまい、聞こうと思っていたことを忘れることがあります。

手術について説明を受ける前に、質問を紙やスマートフォンへまとめておくと整理しやすくなります。

確認しておきたいのは、例えば次のようなことです。

 

1.なぜ今、手術が勧められているのか

画像だけでなく、痛みやしびれ、歩行状態、背骨の変化など、何が判断材料になっているのかを確認します。

 

2.手術の一番の目的は何か

痛みやしびれへの対応なのか、神経への圧迫を減らすためなのか、背骨全体のバランスへの対応なのか。

「何を良くするための手術なのか」を具体的に聞いておくことが大切です。

 

3.手術をしない場合は、どのような経過が考えられるのか

しばらく経過を見られる状態なのか、それとも先延ばしにすることで問題が生じる可能性があるのか。

ここは特に確認しておきたい部分です。

 

4.手術後も残る可能性がある症状は何か

手術を受ければ、現在感じているすべての症状がなくなるとは限りません。

何について変化が期待でき、何については残る可能性があるのかも聞いておきましょう。

 

5.手術後の生活はどう変わるのか

入院期間だけでなく、退院後の歩行、家事、仕事、車の運転、旅行、趣味などへ戻る目安も確認します。

「手術そのもの」だけでなく、その後の生活までイメージしておくことが大切です。

迷っているときはセカンドオピニオンも一つの方法です

手術を勧められたからといって、疑問を持ってはいけないわけではありません。

説明を聞いても決めきれない、別の脊椎専門医の考えも聞きたい、提案された手術方法についてもう少し理解したい。

そのような場合には、セカンドオピニオンを利用する方法があります。

セカンドオピニオンは、最初の医師を否定するためのものではありません。

現在の画像やこれまでの治療経過を別の専門医にも確認してもらい、自分が納得して治療方法を選ぶための材料を増やすことが目的です。

一方、神経症状が短期間で進んでいるなど、対応を急ぐ必要がある場合もあります。

「別の意見を聞いてから決めてもよい状態なのか」についても、現在の担当医へ確認して構いません。

大きな治療だからこそ、分からないことを残したまま決める必要はありません。

強いしびれや力の入りにくさがある場合は医療機関を優先してください

側弯症があり、腰痛や脚のしびれが続いていても、すべてが緊急というわけではありません。

ただし、

・脚の力が急に入りにくくなった

・急に歩きにくくなった

・しびれが短期間で強くなった、または広がった

・排尿や排便に異常が出てきた

といった場合には、整体やセルフケアではなく医療機関への相談を優先してください。

また、側弯の進行、神経への圧迫、骨の状態などを確認するには診察や画像検査が必要です。

これらは整体院では評価できません。

すでに脊椎の専門医から手術を勧められている場合も、医療機関での経過観察や治療を自己判断で中断しないことが大切です。

カイロプラクティック レギュレーターができること・できないこと

当院では、手術を勧められている方へ「手術をしなくても大丈夫です」とお伝えすることはありません。

施術によって側弯症のコブ角を小さくしたり、画像で確認されている神経への圧迫をなくしたり、手術の代わりになる治療を行ったりすることもできません。

手術が必要かどうかを判断するのは、医療機関の役割です。

そのうえで、主治医から日常生活について特別な制限を受けておらず、身体への負担について相談したい場合には、現在の生活で何に困っているのかを一緒に整理することはできます。

例えば、

「スーパーを一周すると途中から腰がつらくなる」

「台所に立っていると休みたくなる」

「友人との旅行へ行きたいけれど、長く歩けるか心配」

といった生活場面です。

必要に応じて姿勢、関節の動き、筋肉の緊張、歩き方などを確認しますが、それは手術の必要性を判断するためではありません。

開院16年、福祉の現場も含めて身体の悩みを抱える方と接する中で感じるのは、「手術をするか、しないか」だけを考えていると、本当は今どの生活場面に困り、これから何を続けたいのかが見えにくくなることがあるということです。

必要な医療的確認を続けながら、今の生活で困っていることを整理する。

それが、当院にできる役割の一つだと考えています。

まとめ|まず「なぜ手術が必要なのか」を確認しましょう

側弯症で手術を勧められると、「受けるか、受けないか」をすぐに決めなければならないように感じることがあります。

まず確認したいのは、なぜ自分に手術が提案され、何を目的として行うのかということです。

成人側弯症では、背骨の角度だけでなく、痛みやしびれ、神経の状態、身体全体のバランス、日常生活への影響などを含めて治療方針が検討されます。

分からないことは主治医へ質問し、必要に応じてセカンドオピニオンを利用する方法もあります。

整体やカイロプラクティックは、手術の代わりではありません。

広島市佐伯区五日市のカイロプラクティック レギュレーターでは、必要な医療を尊重しながら、その方が現在どのような生活場面で困っているのかまで丁寧に伺うことを大切にしています。

著者情報

監修・執筆:吉田 賢史

カイロプラクター/社会福祉士/精神保健福祉士/介護福祉士/介護支援専門員

カイロプラクティック レギュレーター院長

公開日:2026年9月18日

参考文献

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