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「側弯症があるから、この腰痛は仕方がないのでしょうか」
「長く立っていると、いつも同じ側の腰が重くなる」
「歩いていると腰がつらくなり、途中で休みたくなる」
「病院で側弯を指摘されたが、腰痛との関係がよく分からない」
50代以降になると、以前から側弯症を指摘されていた方だけでなく、大人になってから背骨の曲がりを指摘される方もいます。そのとき気になりやすいのが、「今ある腰痛は側弯症が原因なのか」という点です。
側弯があると、身体の左右で負担のかかり方に差が出ることはあります。ただし、腰痛の強さや出方は、背骨の曲がりだけで決まるわけではありません。
股関節や骨盤の動き、筋肉の緊張、立ち方や歩き方、家事や仕事で同じ姿勢が続くことなど、いくつかの要素が重なっている場合があります。
この記事では、側弯症と腰痛の関係を、日常生活で起こりやすい負担とあわせて分かりやすく整理します。
側弯症は、背骨が正面から見て左右に曲がり、ねじれを伴うことがある状態です。
大人では、成長期から続いている側弯に加え、年齢とともに背骨や関節、椎間板などが変化し、後から側弯が目立つようになることもあります。
ただ、画像で見える背骨の曲がり方と、実際に感じる腰痛の強さがいつも一致するわけではありません。
曲がりがあっても日常生活に大きな支障がない方もいれば、腰や背中への負担が気になる方もいます。
そのため、「側弯症だから腰が痛い」と一つに決めるより、どの動作で痛みや重だるさが出るのか、休むとどう変わるのか、左右どちらに負担を感じるのかまで見ていく必要があります。
側弯がある身体では、左右で背骨や骨盤まわりの使われ方に差が出ることがあります。
その結果、片側の腰やお尻、背中の筋肉へ負担が集まりやすくなる場合があります。
また、年齢とともに腰の関節や椎間板の状態が変化したり、股関節や足首の動きが小さくなったりすると、歩く・立つといった動作を腰で補う場面が増えることがあります。
腹部やお尻の筋力、普段の活動量なども、身体を支える負担と無関係ではありません。
一方、長時間の座り姿勢、重い物を扱う動作、運動不足など、側弯症とは別の要素が腰に影響していることもあります。
大切なのは、画像に写っている背骨の形だけで、現在の腰痛をすべて説明しようとしないことです。
腰痛について考えるとき、痛む場所だけでなく「何をしているときにつらくなるのか」は大切な情報です。
たとえば、
・洗濯物を干していると腰が重くなってくる
・スーパーの中を歩いていると途中から腰や背中が張る
・庭仕事の後は腰を伸ばしにくい
・長く座った後、立ち上がると片側の腰が気になる
といった違いがあります。
こうした場面では、背骨の曲がりそのものだけでなく、左右どちらの脚へ体重をかけやすいか、股関節が十分に動いているか、骨盤や上半身をどのように動かしているかなども関係している可能性があります。
同じ「側弯症があって腰が痛い」という状態でも、困っている生活場面が違えば、身体へかかっている負担まで同じとは限りません。
「若い頃から側弯症はあったけれど、以前は腰痛をそれほど感じなかった」という方もいます。
年齢を重ねると、筋力や柔軟性、関節の動き、活動量などは少しずつ変化します。
家事や仕事の内容が変わったり、歩く機会が減ったり、同じ姿勢で過ごす時間が長くなったりすることもあります。
こうした変化がいくつか重なることで、以前は気にならなかった身体への負担が腰に表れる場合があります。
だからといって、年齢だけを理由に「もう仕方がない」と決める必要はありません。
背骨の形そのものを変えることとは別に、今の身体で負担が偏っている場所や動きにくい部分を確認し、日常生活で無理の少ない身体の使い方を考えることはできます。
側弯症を指摘されると、鏡を見ながら肩や骨盤の高さを無理にそろえたり、常に背筋を伸ばそうと力を入れたりする方もいます。
しかし、長時間力を入れた姿勢を続ければ、かえって腰や背中が疲れやすくなる場合があります。
日常生活では、同じ姿勢を長く続けない、立ち仕事の途中で休む、外出時に無理に一度で歩き切ろうとしないなど、腰にかかる負担を分散する工夫も大切です。
軽い運動やストレッチも選択肢の一つですが、動かすことで痛みやしびれが強くなる場合は無理をしないでください。
側弯の状態やほかの病気によって適した方法は異なるため、自己流で身体を強くひねったり、背骨を無理にまっすぐにしようとしたりする必要はありません。
側弯症があるからといって、すべての腰痛を側弯と結びつけないことも大切です。
急に強い腰痛が起こった、脚のしびれが急に広がった、脚に力が入りにくい、急に歩きにくくなった、排尿や排便に異常がある、発熱や体調不良を伴うといった場合は、整体やセルフケアより医療機関への相談を優先してください。
また、側弯の程度やコブ角、骨の変形、脊柱管や神経の状態などを確認するには、医療機関での診察や画像検査が必要です。
整体院では、側弯症の診断や画像による評価を行うことはできません。
当院では、側弯症のコブ角を小さくしたり、曲がった背骨そのものをまっすぐに戻したりすることを目的に施術するわけではありません。
側弯症の診断や画像検査を行うこともできません。
そのうえで、医療機関で側弯症を指摘された後も腰や背中の負担が続いている方には、「側弯症だから」と一括りにせず、どの生活場面で身体がつらくなるのかを確認します。
背骨だけを見るのではありません。
姿勢、骨盤、股関節、膝、足首の動き、筋肉の緊張、左右の体重のかけ方、立ち方や歩き方などを総合的に見ていきます。
さらに、家事、仕事、外出、睡眠など、その方が普段どのように身体を使っているのかも大切にしています。
施術では、年齢や症状、既往歴を確認したうえで、カイロプラクティック専用器具のアクティベーターを使用します。強い力で押したり、無理に骨を鳴らしたりせず、身体の状態を確認しながら進めます。
開院から16年、側弯症について相談を受ける中で大切にしてきたのは、「背骨の形を変えること」と「今の身体にかかっている負担を見直すこと」は分けて考えるということです。
年齢や側弯の存在だけを理由に決めつけず、今の身体でできることを一緒に考えます。
側弯症があると、身体の左右で負担のかかり方に違いが出ることはあります。
ただし、腰痛は背骨の曲がりだけで決まるものではありません。
立つ、歩く、座る、家事をするといった日常の動作の中で、骨盤や股関節、筋肉、身体の使い方など複数の要素が重なっていることがあります。
急な強い痛みや神経症状がある場合、側弯の進行や骨の状態を確認する必要がある場合は、まず医療機関での確認が優先です。
一方、必要な検査を受けた後も腰や背中の負担が続いている場合には、「背骨がどのくらい曲がっているか」だけでなく、「普段のどの動作で、身体のどこに負担が集まっているのか」を見直すことも一つの選択肢です。
広島市佐伯区五日市のカイロプラクティック レギュレーターでは、現在の症状だけでなく、これまでの経過や日常生活で困っている場面まで伺いながら身体の状態を確認しています。
監修・執筆:吉田 賢史
カイロプラクター/社会福祉士/精神保健福祉士/介護福祉士/介護支援専門員
カイロプラクティック レギュレーター院長
公開日:2026年8月25日
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